モーツァルトとオペラ

モーツァルトはオペラを書く事が一番好きだった。
なぜだろう?
あの、魔笛でさえも、ワタクシは最後まで眠らずに聞いた事がない。
見ればちがうだろうけど。

モーツァルトは自分の幻想世界に浸りたかったのかな

18世紀のドイツ、オーストリアはどんな街並みだったろう?
2000年に見たドイツは麗しかったが、すべての街と村の中心に教会がそびえていた。美しく荘厳で均整が取れていて童話の中から出たような家々のかたまりが点々としていた。緑美しくバラも咲いていた。
けれど同時に、ものすごく鬱積されたエネルギーと逃げ場の無い息苦しさを感じた。
人々を統べる教会とそれに続く街や村城壁、人々を耐えず見下ろす教会の塔。
ニーチェもその重みにはたえきれなかった、死んだ神の置き土産的な重きもの。

解放されたかったに違いない。
子供の魂のまま、天に向かう調べとともにモーツァルト自身がその物語の中で生きてみたかったのではないかな。その中では男にも女にも女王にも王子にもドンファンにも神話の神にもなれるから。

しかしモーツァルトは歌手として登場することはなかった。
そこにいくと、どうだ!Revo氏は作曲家の限界を超えて演者となってなおかがやいている。
素晴らしいよね。