ゴンベちゃんは大型の秋田犬だったのでありました。
子犬の頃からでっかくて、ボU^ェ^U ワン!としていて、耳はたれていたけど、そのうちピンと立ちました。
ご飯はいくら食べてもおなかがすいてすいて、いつも綺麗に器を舐めておりました。
郎助丸という洋風のわんこがおりまして、ゴンベよりは頭がよいもんですから、彼のよき先輩りっぱな指導者となったようでした。・・そういえば、子犬の頃はロー助が面倒見ていたようなきがしましたな〜。あまりのおなかの空かし様にあきれ果てておりましたな。
おす犬同士なのに、喧嘩などはしませんでしたな〜。なかよくいつも同じ行動をしていました。別にへんなこともしておりませんでした。ヾ(*°▽°)ノ
ゴンベちゃんはそれでも特にでかい秋田犬だったので、そりゃーもう、迫力ありましてな、少女などが一人で散歩をすると危ない海岸ですので、用心棒にぴったりでしたな。
いけ!と言っただけで、たぶんすごいことになったでしょうな。
しかし、まだ子犬の頃は近所の薄ら馬鹿な紀州犬によってたかって囲まれて、私はゴンベちゃんを抱っこしてそりゃー怖い目にあったものでございます。
ゴンベちゃんは海など平気で、バシャバシャ入って行きましたな。郎助丸は海が怖くて、海から30メートルは必ず離れておりましたな。
真夏の風物詩は あれです。ゴンベちゃんの一撃!青大将真っ二つ祭りでしたな。。

郎助丸もだんだん中年になって、ちょっとずるくなりましたな。とってもあどけない目をしていたのに、いつも大きな石の上に乗って、世間を観察していましたな。

ゴンベちゃんはほんとうに大きい犬だったので、小さな家に引っ越してから、元気がなくなって死んでしまいました

郎助はどこに行ったかさだかではありません。

***** ***** *****


セントソフィアの鐘  そんな呼び方をしないとは思ったけど、その方がロマン的なのでそう呼んでいた。四谷の駅の夕暮れ、セントソフィアの鐘は鳴り、私はアルテリーベを待って、色づく唐楓の木の下に立ち続けていた。あの頃は待つことが楽しく、待つと言うより、待ち伏せするのが好きだったから。
オンディーヌという詩集をくれたっけ、、でもその詩集はあまり好きではなかったけど、頑張って読んだ。。私には日本の詩人は島崎藤村で十分だったのです。
2年一緒に住んでいたのに、一線を越えることはなかった。が、愛し愛されそれ以上の幸せはなく、彼がもし先に死んだら30秒後に死んで見せると私は言っていた。が、純粋なものものほど壊れ安く悪魔に付け入る隙を与えてしまった。
私は悪魔に魂を売ってしまったから。。平凡なそして優しい愛に満ちた生活ではなく、それと引き換えにでなければ手に入らない秘密の宝物を探す旅に出ることにしたから。
ああ、ホントに酷いことをしてしまった。
私の酷いしうちによって彼はその後血を吐いて道端にに倒れていたそうだ。
私は人であることを忘れようと思った。非常の掟に生きるしかないと思った。
周りの人から白い目で見られた。もう誰も理解者もいなかった。
それでなければ手に入らない何か、が欲しかったから。。
そうして、面白いように私の願いは叶った。。誰も味わえないような信じられないような地獄の日々が待っていたので、、普通の明るい生活ではとても見つけられなかっただろうが、長くてつらい苦しみの中で、私は輝く秘密の宝物を見つけることができた。その秘密の宝物とはなにか?  それが「愛」だったのですよ。
平凡で、優しくて、最後まで愛し合える「永遠の愛」だったのですよ。
私がそれを見つけるために、投げ捨てたものこそが宝物だったのですよ。
再び、見つけはしたのですが、もう二度と私の手には入らないものとなっていました。
今でも私は愛することはできますとも。でもそれを永遠受け止めてくれる人はいない。

アンドレアス枢機卿ももうこの帝国にお戻りになることはないかもしれません。
ただ、その秘密の宝物には秘密の魔法があるという話です。
瞬間の愛を永遠に変える魔法です。
錬金術師の末裔がそのアウゲンブリッケと言う秘薬を知っているそうです。

でも今はこの悲しみが私を狂気にはしらせてくれたらいいのに。
そうしたら、もう哀しくないでしょう。
ヘルダーリンのように

***  ****

モスカ占いですと。。。